かぶき

めしのかぶきのレビュー・感想・評価

めし(1951年製作の映画)
4.1
今と何も変わらない、人々の生活のワンシーンの連続。
演出力の高さ。
抑制が効いた名作。

腹減った、めし。

その一言のもつ意味を最初と最後で反転して見せる構成力の高さ。

小津作品での原節子さんは、どこか人形のような儚さ可憐さある種の神聖さすら感じる佇まいなのに対し、今作では生活に疲れやつれた普通の女性として描かれているのが面白い。
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