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めしのiheugoのネタバレレビュー・内容・結末

めし(1951年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

心情の描き方が上手いのか。色んな登場人物に感情移入が出来る。昔の映画だが、価値観の部分で共感できる部分も多々ある。不景気な時代を想像できた。
映画見終わった後、自然と家事をやりたくなる。男性に対し、普段知らない女性の現実、日常を見せ、想像させることで世の中が優しくなったのでは。

東京から大阪にお嫁に来て専業主婦になった女。
毎日旦那の食事の世話、家の掃除で1日が終わる。明日も、何も変わらない今日と同じ日が待っている。旦那は私の苦労を分かってくれない。そんな時、旦那の姪が東京から家出してきた。ふわふわして、自由奔放に生きる若い娘。それを甘やかす旦那。
疲れてしまった妻は、東京の実母のところに家出することにする。東京に来て働こうと思っていたが、職業安定所には長蛇の列。不景気な時代働くことも困難なことを身をもって知る。居候していた東京の家、妹夫婦と実母が住む家に、旦那の姪が現れる。自由に遊び呆けている若い娘に、妹の旦那が叱る。お母さんは1日働いてるんだ、布団くらい自分で引いたらどうなんだ。妻は、自分もその姪と同じ立場ということに気付かされた。
旦那の有り難さに気づき始めた妻、一方旦那も東京まで妻を迎えに来る。毎日変わらない平凡な日常、仕事で疲れた旦那を支え、一緒に生きていく事が女の幸福ではないだろうか。
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