かー

めしのかーのレビュー・感想・評価

めし(1951年製作の映画)
4.0
夫の転勤で東京から大阪についてきて、専業主婦をする女。夫はなんか偉そうでウザいし、一日中家にいてノイローゼ気味。挙げ句の果てには夫の姪っ子が急に家に上がり込んできてしばらく居候。夫は姪っ子に甘い。そりゃ嫌にもなりますわな奥さん。

でもそのイライラしている気持ちはちょっとヤキモチでもあり、かわいい原節子たん。

女友達には「幸せそうで羨ましいわ」なんて言われて苦笑い。悩む女。ついに我慢の限界が来て東京の実家に帰る。母親は優しい。「そういう子なんだよ」ありのままでいられる実家。実家サイコー

歩く女。職を探す女。手紙を書くけど出さない女。なんかだんだんホンサンス作品に見えてきた。いいぞ、好きだぞこの映画。

妹の夫の「働いてる人にやらせるな、泊まりたいやつが布団敷け」は、一番その通りだった。男とか女とかじゃなくて、それぞれの立場を思いやって生きていきましょうというそういうことなんだろうな。

でも最後、「女の幸せは男に寄り添って一緒に幸福を求めて生きること、そんなものではないか」で終わるのはちょっと…そんなものではないと思うぞ!以上令和の女より
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