核心に触れず、互いに察しながら進む会話にリアリティがあった。男女の役割に固定観念があった時代の物語なので、現代の価値観に照らすと、それでいいのか?と思ってしまう結末ではあった。しかしながら、その結末…
>>続きを読むまるで自分の写し鏡のような話で思い当たる節がありすぎる。「おなかすいた」は思わず言ってしまう男の悪い癖。いつの時代も変わらない。
猫が可愛い。この時代の家猫を見るのは珍しい気がする。原節子はもっと…
成瀬巳喜男の作品の中でも、『めし』は格段にいい。お嬢育ちの姪っ子が、倦怠気味な夫婦の間にやってきた瞬間からザワザワとした波風が立ち、かろうじて保っていた原節子のタガが外れていく。
この辺りの積み重ね…
夫である初之輔の仕事に伴って東京から大阪へと移り住んだ女性で、不慣れな土地ということもあって家の中での生活に終始する岡本美千代。顔を見れば「めし」と言うばかりの初之輔に不満を募らせる彼女が、縁談が気…
>>続きを読む良い話っぽく仕上げてるけど全然いい話でなくて笑う。つまらないものですが...って差し出されたもの、まんまほんとつまんねえな!って返したくなるような、茶番見せられた感ある。全てが浅くね?それで良いのか…
>>続きを読む途中までは家庭内に於ける妻の在り方として現代のフェミニズムにも通じる自由への解放を謳っているように思えたが、結局は原節子が環境を変えて他者との会話や境遇から自身の幸福を思い改めて勝手に腑に落ちてしま…
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