成瀬巳喜男の代表作の一本で、倦怠期の夫婦についての話だが、この翌年に似たようなプロットの『お茶漬の味』が公開されているというのが興味深い。ハイソでどこかフィクショナルな小津に比べると、もっと普通の暮…
>>続きを読む傑作。夫婦の話だが子供の不在の映画でもある。劇中、何回か子供が画面に映るが、どれも顔がはっきり撮られていなくて不気味な印象を与える。
原節子が、柵に座る子供の後ろ姿をみてハッとするという、顔のカット…
本映画の原作は、朝日新聞連載中に著者林芙美子の急逝により未完のまま絶筆となっております。 ですので、映画の後半からエンディングまでのお話は、後付けの解釈です。
(※以下、ネタバレを含みます。)
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この原節子凄い好き。特徴的な高い声を出して嬉しそうにしてる印象はよくあるけど、これではむしろ穏やかにしているけど内に何か秘めてるような感情を少し抑えての演技というか。成瀬巳喜男素晴らしい…脇で固めて…
>>続きを読む原さんは、小津の映画で見るときは大体いつもにこにこしていて、お上品で、雲の上のような存在だった。理想的ではあっても現実にはとてもいないような女性を演じていると思っていた。
でもこの作品では何だかリア…