明石です

ストーンの明石ですのレビュー・感想・評価

ストーン(2010年製作の映画)
2.4
刑務所に勤める仮釈放審査官が、釈放を望む囚人とその妻に翻弄される話。主演はおじいちゃんデニーロ。助演はドレッドヘア(?)のエドワード・ノートン。ヒロインはバイオハザード。出演陣が軒並みビッグネームなわりには意外とハマれなかった作品。デニーロ主演の映画でここまで微妙に感じたのは珍しいかも。

法律を破ることが「罪」なのか、あるいは神に背くことが「罪」なのかというわりと重めのテーマ。信仰が絡んでくるのでずいぶん肩苦しく感じた。信仰がテーマになってる分、デニーロとミラが寝るシーンは不倫じゃなくて姦淫とかって言うんだろうな。

ミラ・ジョヴォビッチの女性的魅力に堅物デニーロがほだされてく過程は面白かった。けっこう簡単に寝ちゃうなあとは思ったけど笑。そしてミラが脱ぐシーンはかなり気合が入ってた。この人、バイオハザードでの強い女性って感じのイメージが強いけど、今作のような男性を誘惑するファムファタル役もよくお似合いで。

ノートンのトカゲの指みたいな髪型はあんまし好きになれなかった笑。この人、普通にしてると格好いいんだけどなあ。個人的には弱気な雰囲気のノートン好きだから、この映画みたいにパンクなバッドボーイ的ルックスはハマれないかも。

あとノートン演じる囚人が心変わりする過程がずいぶん雑に思った。ずっと釈放を望んでたのに、急に「あの事件は起こるべくして起こった。全て俺の責任だ。やっぱり出釈放しなくていい」とか180度心変わりするあたりなんだか少年漫画みたい。もうちょっと脚本練り込んでほしかった、、というのが本音。とにかく登場人物の1つ1つの行動や台詞に共感できず、モヤっとした後味が残った。残念。

個人的に、デニーロはもっと堅物で強気なキャラの方が好き。本作のように神だの女だのに惑わされてくよくよする男の役はあんまり見たくないかも。
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