サマータイムブルース

24アワー・パーティ・ピープルのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

3.3
これと、「ジョイ・ディヴィジョン」「コントロール」はセットで見た方がより理解が深まると思います
観るオススメの順番は「24アワー〜」→「コントロール」→「ジョイ〜」の順
私は完全に順番を間違えた、「ジョイ〜」のインタビューで、誰が誰だかわからないのもあったので、この順だったら大まかな流れが理解できて、人物も特定できたのにと後悔しました

さて、私はリアルタイムにパンクやニューウェーブを体験して来た人間なので、興味深かったし、面白かったのですが、当時を何も知らない、今の若い人たちが見て、面白く感じるかどうかは、はなはだ疑問です
最低限、当時の音楽シーンに興味を持っていないときっとつまらない作品なんじゃないかと思う
そういう意味で、観る者を選ぶ作品なのだと思います

当時ですら、私の周りでパンク、ニュー・ウェーブ聴いてたのは少数派で、洋楽といえばマイケル・ジャクソン、マドンナ、プリンス、シンディ・ローパーあたりだったのですから

輸入レコード盤店をハシゴするのが当時の私の日課でした
でも、シーンも衰退して、レコード屋さんは倒産してなくなり、アナログレコードプレイヤーも処分して、レコードは物置行き、今ではほとんど聞く機会もなくなってしまいました
あ、でも最近サブスクあるのでたまに懐かしんで聴いたりしてますけど

映画はその一時代を築いた栄光と挫折が描かれていています
トニー・ウィルソンの伝記、半ドキュメンタリー映画であり、青春映画でもあります

それにしてもドラッグが日常にあんなに普通に存在することに驚かされます
ロック=ドラッグ、セックス、アルコールなんて時代錯誤もいいとこですね