はたらくくるま

野火のはたらくくるまのレビュー・感想・評価

野火(1959年製作の映画)
3.8
なんか、現代の新しい戦争映画も観るが、より戦争に近しい世代の監督と演者の作品はやはり何かが違うな、と思う…

私は今大川修を好きになったことをきっかけにこの作品を視聴したが、自分の親世代が戦争体験者(かつ自分自身も終戦から遠くない世代)と言うのは、演者はどんな気持ちなんだろうな。演者によっては経験者もいるだろうし。

大川修は途中、塩云々の際に出会った兵隊。この前後の出演作品はまだ観ていないけど、ただでさえ細い印象のある大川氏がガリガリで役作りとはいえ不安になってしまった。
いやね、みんなそうではあるが私が大川修を好きなばっかりに映画であったとしても死ぬなよ!!!になってしまった。死ぬな〜…殺すな〜…殺し合うな〜…

人は皆狂気を持っている生き物だけれども、それが必然的に許されてしまう戦争はこの世の地獄だ。