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手をつなぐ子等
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目次

『手をつなぐ子等』に投稿された感想・評価

kazu1961

kazu1961の感想・評価

3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-622 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋特異児童、知的障害者、学習障害者。。。今の時代どの呼び方が適切なのか分かりません。。。当時の物語紹介や本作の作品紹介では特異児童とされています。本作は、そんな知的障害を持つ少年の物語。虐められたり、先生からも差別的な扱いを受けてりして、3度目に素晴らしい学校と先生、同級生に巡り合えた、そんな京都の小学校が舞台。

🖋主人公中山勘太。そんな素晴らしい小学校で、教師や級友にみまもられ、のびやかに成長する姿を微笑ましく描いています。原作は日本の障害児教育のパイオニアと呼ばれている田村一二。伊丹万作がのこしたシナリオを盟友・稲垣浩監督の手で映画化した作品です。宮川一夫による撮影もとても印象的です。

🖋笠智衆演じる教師松村の大きな温かな愛情、そしてそれに感化されていく同級生たち、みんなとても素晴らしいですね!!ある意味感動的な作品ですが、今の時代ではここまで知的障害を持った児童を描き出すのはきっと難しいでしょうね。。。この時代ならではの素晴らしい作品です。

😊Story:(参考:Amazon )
特異児童、それが中山勘太だった。 三回も学校を替わって、どんな先生が受け持っても、日ならずしてサジを投げてしまう。 可哀想な子、両親さえ持て余して、勘太の顔を見るたびに深いタメ息をつくのだった。
ところが、父親は召集されるこちになり、母はあわてた。 そしてもう何度も足を運んだ小学校の門を、今日は一層沈うつな面持ちでくぐった。 そこで松村という児童の心を良く知った先生と出会う。

🔸Database🔸
・邦題 :『手をつなぐ子等(1948)』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1948
・日本公開 : 1947/03/02
・上映時間 : 86分
・受賞 : ※※※
・監督 : 稲垣浩
・脚本 : 伊丹万作
・原作 : 田村一二
・撮影 : 宮川一夫
・音楽 : 大木正夫
・出演 : 笠智衆、常盤操子、杉村春子

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
特異児童研究家として著名な田村一二の原作より故伊丹万作が脚色した遺作シナリオを、稲垣浩が「壮士劇場」に次いで監督する。撮影も「壮士劇場」の宮川一夫の担当。一般より募集した少年俳優のほか、徳川夢声、杉村春子らが出演している。
あんまり意識してなかったけど、自分が好きな映画の傾向として、子どもが登場する作品が多いみたい。

「チキチキ・バンバン」「シェーン」「我は海の子」「生まれてはみたけれど」などなど。

ま、本人の精神年齢が低いというのも一因かも(いまだに気持ちは中3の頃から変わんない苦笑)

というわけで前回レビューの「長屋紳士録」に引き続き、子どもが登場する作品……しかも主役は前回と同様に笠智衆。

「手をつなぐ子等」は戦中に発表された児童文学を原作とした、心身障害児や不良少年とクラスメート、そして教師との交流を描いた作品。

脚本はこの映画の完成を見ることなく公開の2年前に他界した伊丹万作、監督はイナカンこと時代劇の巨匠・稲垣浩。

赤ん坊の時の熱病が原因で脳に重い障害を負った寛太は、今みたいな受入体制が整っていなかった教育現場において、当然落ちこぼれとして小学校を転々とすることになる。

さらに不運なことに父親も兵隊に取られてしまい、たった一人残されて途方にくれる母親だが、次なる転校先で、松村訓導(訓導:教諭の旧称)という熱心な教師と出会ったことで状況はガラッと変わる。

この松村訓導を演じたのが笠智衆。

早速取りかかったのは、寛太の学校嫌いを無くすこと。先生は教え子たちと手を携えて、寛太をあたたかく迎えるのだった……。

で、寛太くんがやっと学校に行くのが楽しみになった頃、札付きの悪ガキである転校生・金三がやってくる。

この金三が本当に憎たらしいほど悪人面なんだこれが。登場早々、いきなり動物たちをいじめるから物凄い。

この時、物陰に隠れたアヒルが恐る恐る顔だけ出してまた驚いてすぐに引っ込めるシーンがあるんだけど、これ、どうやってアヒルに演技指導したんだろうか。

そんな手をつけられない金三はすぐに寛太をいじめるようになる。

普通ならそこでバチィィン!と張り倒したくなるところ、松村先生は金三の行動は寂しさの裏返しであることを見抜くのだった。

どこまで聖人君子なんだ、松村先生。でもそんなのが鼻につかないのは演じる笠の朴訥とした演技によるものだと思う。

ベタな展開だけど、淡々と描いているから臭くもならず、最後まで引き込まれて観てしまった。

ラスト、卒業式の帰り道に、タイトル通り生徒らが手をつなぐ場面が印象的だった。

全編に渡って結構いいカット多いなぁと思ってスタッフを調べてみたら、そりゃそうでした、撮影監督が宮川一夫でした。

■映画 DATA==========================
監督:稲垣浩
脚本:伊丹万作
製作:松山英夫
音楽:大木正夫
撮影:宮川一夫
公開:1948年3月30日(日)
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.0
「手をつなぐ子等」

冒頭、昭和の時代。とある田舎町、一人の特異児童が転入してくる。彼の名は寛太。知的障害児である。笑い者に、虐め、父の召集、母の憂鬱、悪童の山田、教育熱心の松村先生。今、小学校の門をくぐる子供たちの日常生活が映る…本作は後に五八年ベネチア国際映画祭最高賞金獅子賞を受賞した「無法松の一生」の稲垣浩が一九四八年に大映で監督したモノクロ映画で、レンタルされていない為、この度角川DVDを購入して初鑑賞したが素晴らしい。主演が小津映画の常連役者である笠 智衆、杉村春子だったので、昔からタイトルは知っていたが、やっと見れて幸せだ。更に撮影は宮川一夫と、 田村一二の同名の著書を原作とした一作である。因みに六十四年に羽仁 進がリメイクしている。

さて、物語は中山寛太は特異児童と呼ばれる知的障害児だった。何度も学校を変わったが。どこの学校でも手を焼いていた。両親はそんな息子にため息を吐きながらも、気にかけているがある日、父は召集されてしまう。一人残された母は憂鬱な気持ちで新しい小学校の門をくぐった。ところがその学校には児童の教育に熱心な松村先生がいて、息子を温かく指導した。その結果、寛太は友達もでき、学校が楽しくなった。そこに山田と言う悪童が同じ組に入ってくる…と簡単に説明するとこんな感じで、知的障害児と教師の心の触れ合いを描いた児童文学である。

正直な話、特異児童と言うものにあまり知識無かったんで、観れて良かった。あの廊下に机を放り出されてそこで勉強させられる寛太の姿をこっそりと父親が見る場面は強烈である。静かで何のアクションも起きないが感情が揺さぶられる。ほぼクライマックス付近の仰げば尊しは当時の日本の風景に会う。

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