80年代のこういった類の映画はそんなに好みではないのだが、それでもこの映画が好きなのはボブ・フォッシーの映画の音楽にセンスの良さを感じられるからだろう。要所要所でかかる音楽がいちいち良い。
このラルフ・バーンズという人の80年代を感じる編曲の劇伴は同じボブ・フォッシー監督の「オール・ザット・ジャズ」でもかなり好みだと感じた。
ビリー・ジョエルの素顔のままでのエレピの音色やフリューゲルホルンとトロンボーンを使ったブラスアレンジの組み合わせがめちゃめちゃ良かった。
好きなシーンはシング・シング・シングが流れる中でみんなでローラースケートしてるシーン。めちゃめちゃ良い。
この映画を観ていると、80年代も捨てたものではないと感じさせてくれる。
冒頭をはじめ、繰り返し登場するスチール写真も全部良い。
傑作。