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七つまでは神のうちの福福吉吉のレビュー・感想・評価

七つまでは神のうち(2011年製作の映画)
3.0
遠藤真奈は夫と娘の親子3人で仲良く暮らしていたが、娘のサクラが7歳のとき、山へ遊びに行ったきり、行方不明になってしまう。一方、不登校の女子高生・マユは拘束された女性を連れ去る車に遭遇し、父と共に後を追う。しかし、尾行に失敗してマユも車の運転手に捉えられてしまう。

本作は時系列どおりになっていないため、最初は理解しづらい部分もありましたが、後半に全ての話が繋がっていくので、最終的には理解して終わることができました。

話をパーツで分けると、
(1)遠藤家の娘のサクラの話
(2)マユの話(女性誘拐犯の追跡の話)
(3)カオルの話(子供の家庭教師の話)
(4)レイナの話(映画撮影の話)
で前半は構成されており、この4つの話が後半に一気に回収されます。

前半はサスペンススリラーといった部分が大きく、個別に怖がらせる演出は少なく、不気味な雰囲気を醸し出すことによって観ている側に不安感を持たせる程度になっています。

それに対して後半、全ての関係が明らかになるにつれてオカルト的な怖さが多くなっていきました。人の尋常でない恨みなどの感情に基づく怖さの部分が大きいです。終盤の流れは何とも言えない居心地の悪さを感じてとても面白かったです。

普通に面白かったと思います。このエンディングへの入り方がとても好きです。

鑑賞日:2023年4月7日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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