Hotさんぴん茶

ヒックとドラゴンのHotさんぴん茶のネタバレレビュー・内容・結末

ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

■2015/3/18当時、ここに載せた内容■
子供の時抱いた冒険心をくすぐられる、とても良い映画だった。

■2020年9月追記■
久しぶりにこのサントラを聴いたら、本当に素晴らしい。聴くだけで雄大な空を飛んでいる気分になれた。

■2020/10/6追記■
ちなみに在宅勤務中、モチベーションが落ちた時に思いつきでこの映画のサントラを聴いたら俄然伸び伸びした気持ちになり、気分転換になって良かった。(←豆知識?笑)

■2015/3/18当時ここに載せなかった内容■
なぜかスマホのメモ止まりになっていたもの。今読むと当時の記憶が蘇る。

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とても心を動かされた。

父と子の関係、常識を疑うということ、自分の人生を歩むということ…。
いろいろなエッセンスが詰まっている作品。短い映画ながら、贅沢な時間を過ごせた気がする。

映像もきれいで、空を飛ぶシーンなど、とても爽快感があった。

架空のキャラクターではあるものの、ドラゴンの生態が分かっていくのも面白い。一匹、一匹、フォルムが変わっていて楽しかった。

初め、主人公以外のキャラクターの印象が薄かったが、だんだん個性が現れて、魅力的に思えるようになった。

ヒックのお父さんの表情からは、息子を心配する気持ちが伝わってきた。バイキングとしてだけでなく、父としての顔が見られるのが良かった。

不機嫌そうな女の子は、個性的でかわいかった。初め、前髪で目が隠れてるのが気になったけど、それが心情を効果的に表している感じがした。

ラストシーンのヒックの状態は、まさかそうなるとは思っていなかったので、ビックリした。しかし、悲しいけれどそれが物語に深みを与えていたと思う。ヒックとドラゴンは、お互いに犠牲を払い同じ痛みを分かち合ったのだと思った。

良い作品だったけど、最終的な敵となった大ボスのドラゴンとは共生できる方法はないのかなとちょっと気になった。他のドラゴンは仲間になれたのにな…。共生できたら良いけど、やはり難しいのかな。こういう綺麗事ではうまくいかない点に、現実味がある。

最後、ドラゴンがペットと言うナレーションに初めは違和感を覚えた。ちょっと対等じゃない響きもある言葉な気がしたので。しかし、気になってネットで調べてみると、冒頭とラストの英語のナレーションが韻を踏むようにしているようだった。実際に字幕で確認してみたが、きちんと対になるように文章が作られていた。たぶん「ペット」と言う言葉に深い意味はなく、響きで選ばれたのだろう。そう思いたい。

子供向けの映画だと思っていたが、大人も楽しめる作品だった。