カナノシ

リアル鬼ごっこのカナノシのレビュー・感想・評価

リアル鬼ごっこ(2007年製作の映画)
2.9
日本中で相次ぐ不審死、奇妙なことに被害者はみな「佐藤」姓という共通点があった。
母親を早くに亡くし、アルコール依存となった父に頭を抱え、入院している妹の面倒を見る生活に疲れをみせる青年・佐藤翼もまた、この奇怪な事件に巻き込まれる事になる…
そしてこの事件の裏に隠された衝撃の事実とはーーーな話。

設定全振り系の作品。佐藤姓に対し命をかけた鬼ごっこが繰り広げられるという部分は原作を踏襲しているが、設定は映画オリジナル。
展開の為のご都合主義なのは原作リスペクトなのか。

が、それがなんとも言えない味わいになっている。ガバガバさが楽しい。ホントにガバガバ。想像の6倍ガバガバ。
たまーに一瞬だけ入るパルクール感におっ!と思うけどホントに一瞬だけ。なんでそんなこと出来んのお前ってなるしキャラ設定もガバガバ。あと黒幕…特徴的すぎてすぐバレるのもガバガバ。キャスティング時点からガバガバ。

でもなんか観ちゃう。
コロコロコミックとかボンボンとかあの頃の漫画を見ているよう。そう、童心に帰れるのだ。内容は子供向けではないものの、子供のそれのように妙なワクワク感がある。
そんなチグハグした映画。決して嫌いじゃない、不思議〜!!!

駄菓子で言うとプリンだけどコーラグミ。コンセプトのみでゴリ押す感じとか一緒。
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