このレビューはネタバレを含みます
主題歌「キャメル/くるり」
町田市をモデルにした架空の地方都市まほろ市。
訳ありバツイチ三十路の同級生の多田と行天の不思議な共同生活。便利屋を営む自宅兼事務所にはこれまた訳ありの客ばかり訪れる。
こんなやつらに息子の塾の送り迎え頼むか?笑
「いくら期待してもお前の親がお前の望む形で愛してくれることはないと思う。」
グサリとえぐるストレートな多田の言葉。
「だけど誰かを愛することはできる。自分には与えられなかったものをお前は新しく誰かに与えることができるんだ。」
それでも由良公に希望を与える多田の優しさ。
ダラダラと堕落しているようで、沸々と湧き上がる情熱や信念と便利屋としてのプライド。
この映画の主題歌として書き下ろしたくるりのキャメルが頻繁に煙草を吸う二人にピッタリ。