この映画を見て頭を過るのは、
ベンヤミンの複製技術時代の芸術。
ベンヤミンは複製技術によりアウラは消失され、芸術はぎしきてきなモノから解き放たれるとかなんとか。
現代を生きてる僕からは全く考えられないが、アダルト業界にも芸術が当時あった様で
映画が第七芸術と捉えられていた延長なのであろう。
作中監督ジャックはそれを忌み嫌い、ビデオ撮りを最初は拒否したが
時代の流れには逆らえず、屈してしまう。
いつの時代にもモードはあり
モードは過去に囚われない事だけをその意とし
止まる事のない流れである。
70年代から80年代に変わる節目。
各々のドラマもまたモードに左右されて行く
ただ、最後がハッピーエンドなのは少しどうかなぁって思ったりもするわけで…