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ブギーナイツのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ブギーナイツ(1997年製作の映画)
3.5
ポール・トーマス・アンダーソン監督が自らの短編「The Dirk Diggler Story」を作り直した長編第2作。
実在したポルノ男優であるジョン・ホームズをモデルにし、1970年代後半から1980年代にかけて、ポルノ産業に従事する人々の葛藤と業界の裏側を描いた群像劇。
原題:Boogie Nights (1997)

1977年、ロサンゼルス郊外のサン・フェルナンド・ヴァレー。
イチモツのサイズを見込まれた17歳の高校生エディ(マーク・ウォールバーグ)は、ポルノ映画の理想を求めるジャック・ホーナー監督(バート・レイノルズ)にスカウトしされ、女子高生のローラーガール(ヘザー・グラハム)と絡むオーディションを経て、ポルノ業界に飛び込む。
"ダーク・ディグラー"の名前で瞬く間にポルノ業界のスターに登り詰めるが、ドラッグに溺れて、堕落していく…。
やがて、映画からビデオの時代へと変わり、ホーナー監督自身も時代への対応を迫られる…。

~その他の登場人物~
・監督の妻でポルノ界のスーパー女優、アンバー・ウェイブス (ジュリアン・ムーア):子どもの親権を奪われている。
・尻軽な妻を持つマネージャー、リトル・ビル( ウィリアム・H・メイシー):
・男優、リード・ロスチャイルド( ジョン・C・ライリー):マジックが得意
・カントリー音楽好きのバック・スウォープ(ドン・チードル)
・ゲイのスコティJr. (フィリップ・シーモア・ホフマン)

「そのジーンズの股に金が転がっているぞ」

「誰にも一つは取り柄があるもんだろう」

「客を劇場(小屋)に呼ぶ要素はデカマラとデカパイだが、来た客を留めるのは美女と演技だ」

「あなたの役柄は女性に対して暴力的なのでは?」

「私のママになって」

「それはMP ではない。YP。 君らの問題だ」

「あなたはポルノの方(かた)だ。ポルノの方は支援出来ません」

「条件は"適当な"場所だ」

「30センチは伊達じゃない。…俺はスターだ。正真正銘のスターだ。デカく輝く星だ」

・ポルノ映画からビデオへと切り替わる過渡期…ディスコ、ドラッグ、セックスに代表されるアメリカの文化。
・様々な登場人物たちを個性的に描写しながら物語に深みを与える監督の見事な手腕。
・当時のヒットナンバーも心地よい。
~その音楽(挿入曲)の一部~
・Best of My love/ベスト・オブ・マイ・ラブ(エモーションズ)
・Fly,Robin,Fly/フライ・ロビン・フライ(シルバー・コンベンション)
・Afternoon Delight/アフタヌーン・ディライト(スターランド・ヴォーカル・バンド)
・Jungle Fever/ジャングル・フィーバー(ザ・チャカチャス)
・Brand New Key/心の扉をあけよう(メラニー)
・Mama Told Me (Not To Come)/ママ・トールド・ミー(スリー・ドッグ・ナイト)
・Fooled Around and Fell in Love/愛に狂って(エルヴィン・ビショップ)
・Got To Give lt Up / 黒い夜(マーヴィン・ゲイ)
・Lonely Boy/ロンリー・ボーイ(アンドリュー・ゴールド)
・God Only Knows/神のみぞ知る(ザ・ビーチ・ボーイズ)
・(独)99 Luftballons、(英)99 Red Balloons/ロックバルーンは99(ネーナ)
・Livin' Thing/オーロラの救世主(エレクトリック・ライト・オーケストラ)
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