kawaebi99

ときめきに死すのkawaebi99のレビュー・感想・評価

ときめきに死す(1984年製作の映画)
2.5
ジュリー主演作 題名はイイんだけどなぁ・・・
何度も挟み込まれるコンピュータの解析画面(バイオリズム表示など)の演出により 登場人物たちが謎の組織によって体調やメンタルを管理されている感を醸し出し、それとは別にコンピュータでプログラムを組んで遊んでいる子供との対比として ピンボール好き(たぶんゲーム好きということを表現しているのだと思う)なんだけど 子供を真似てキーボードを叩くもパスワードが分からずコンピュータを暴走させてしまう親父を描き 情報を取り扱う側の機械音痴なアンバランスさを滑稽に風刺。
そんな謎の大人たちに管理監督されながら、来たるべき日に向けてコンディションを整えていくジュリー。
このあたりまで主人公の日常生活と主人公以外の所で起きている二つの団体組織の異様な行動の描写を交互に繋いでいて この監督さんはつくづく対比するのが好きなのだなぁと中盤まで観ていて若干飽きてきた。
この頃のジュリーは体が弛んでいたのかな? 自慢の素肌を露出する場面は無く 顔にもみずみずしさが無かった。といって病的に見える訳でも無く 結果的にただの無口で大人しい30代の男に仕立て上げられていた。
そんな彼(主人公)が心の中に抱いている他人からは見えない心理的ストレスが最後の最後に爆発する。これはコンピュータでも分析や解析することは出来ないのだ という事だけを伝え描きたかったのか?
ジュリー度が低いのでスコアも低め。
樋口可南子さんが可愛いからその分は加点^^
登場する誰よりも人間味に溢れている杉浦直樹さんだけが目立った。これは監督の狙い通りなのだろう。
途中に出てくる走行中の車をぐるーっと一周するシーンをどうやって撮ったのかすごく気になる。
血のシーンは苦笑い。吹き出す量が異常だし あれだけ吹いたら一瞬で血圧が下がって気を失ってしまう。クルミを割れるほど歯が丈夫ならもう少しリアリティのある描写演出も選べたのではないか。おかげで ときめかなかった。
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