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淫絶夫人 快楽の奥のにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

淫絶夫人 快楽の奥(1976年製作の映画)
3.8
例によってダメ夫な浜口さん、開始15分足らずでお陀仏。加藤彰感がある過去と現在の入れ子構造、被害者になっても加害者になってもいつも凛として美しい珠瑠美。蓮っ葉モード中島葵、友達と亭主をやらせてタバコ吸いながらじっくり見物、どういう心境。とかってのんびり観てたらいきなりの暴行切り裂きジャック、怖いーーー!!!しかしそんなジャックにも凛として聖母のごとくいつくしみ深き珠瑠美。私の大好きな「密猟妻奥のうずき」の世界観だわよ。人を殺した者だけがわかり合える何か、孤独な者同士が心を通わせるさまがエモすぎてエモすぎて泣ける。このへんの脚本はきっと私の好きな佐治乾でしょ。んでそのあと唐突に現れる高利貸し坂本長利、きっとこのへんからの脚本は私の苦手な池田正一でしょ!岡本麗のいかにもイミテーションな3連パールロングネックレスが、愛人にしかなれない安い女感を強調。他方で珠瑠美は高級っぽいパールネックレスしててお上品。珠瑠美といろんな男が出逢うストーリー、オムニバスぽくぶつぎりで、でも何年経とうと岡本麗、てめえだけは許さん!という、加藤彰から長谷部安春になりそして西村昭五郎で終わっていく、坂本長利に全部持ってかれてポカーンとなる映画。
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