清水宏監督「按摩と女」のリメイク版。
目は見えないがハツラツとしている按摩に草彅剛、その仕事仲間でいつもオドオドしている友人に加瀬亮。
彼らは温泉地を旅して観光客にマッサージをして働いている。
この2人が緑溢れる山道を歩いて登場するシーンからしてとっても綺麗な映画。
目の見えない彼らが頼りにしている音、というのが印象的でとても気持ちいい。
川のせせらぎや鳥のさえずり、歩く度にする下駄の音。
自然の音に人って癒されるものですね。
ツヨポン演じる按摩が恋してしまう東京からの観光客にマイコ。
当時の言葉をすごく綺麗に話していて驚いた。
小津や成瀬作品でよく耳にする言葉遣いだけど、それを流れる様に喋っていて魅力的でした。
それに彼女の顔立ちもあって、この役が持っているミステリアスな部分がとても際立っていた。
ちなみにこの映画でデビューらしく、中々凄いな妻夫木の彼女！といった感じ（何様）
ストーリーは切ない恋の物語なんだけど、それよりも使われる建物やセットが素敵。
旅館も温泉も橋も雰囲気があって、特に夜のシーンは見所の一つだと思われ。
紫陽花と竹林に囲まれた道にも風情を感じます。
だからエンディングはかなりオイシイ！！
ジャニーズの俳優がこういう映画に出るのって貴重だな〜とぼんやり思いました。
