このレビューはネタバレを含みます
町山さんの解説動画見て、やっとこさ全貌が理解できる映画。
それも映画としてはどーなんだろう…と思いつつ、ある種割り切って観る者の想像に全部委ねている、ということなのかな。
個人的には「資本主義の世界において、目の前の大きな目標=”山”を乗り越えて富と名声を勝ち得た男」の人生を、鏡のように真逆に、ひっくり返して描いているのかなぁと感じた。
その実は「富と名声に近づくほど、どんどんいろいろな物を失っていってる」てな風に。
“山”の対比としてのものが”プール”。
“自分だけずっと裸。周りは服着てる”という点も、主人公の生きてきた実際の世界では”自分だけ高級なスーツ。周りはただの服”という風に、丸っと逆であったんでしょうかね。
いずれにせよ、40代のオッサンが観ると、ハッとしてグッとさせられる映画ではありました。