生体解剖に勤しみ、動物の人間化を進めるモロー博士(チャールズ・ロートン)の過激なサディズムが光るマッドサイエンティストもの。
陰影の美しさやビザールなモロー邸が魅力的。
終盤、獣人の1人であるベラ・ルゴシ(掟を唱える者) による「俺たちは獣でも人間でもない、モノにされちまった!」という叫びには言いようもない震えを感じる。
出生前検査や、クリスパーキャスナインなど未だ生命科学にはある種の気味悪さや、優生思想の議論が顕在している現在にも通底する怖さがあります。
獣人達のメイクも恐ろしく、
余談だが 特撮のスペシャリスト、レイ・ハリーハウゼンやリック・ベイカーが影響を受けた作品として上げているのも印象的。(『モンスター大図鑑』参照)
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