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『告白』に投稿された感想・評価

benno

bennoの感想・評価

3.8
コスタ=ガヴラス監督『Z』に続く「政治3部作」の2作目…。

1951年…チェコスロバキアの首都プラハ…。ジェラール(イヴ・モンタン)は第2次世界大戦中、フランスでレジスタンス活動…共産党の高官として国家に仕え、本名はアルトゥール・ロンドン……彼の手記を映画化したものです…。

彼の周りで不穏な動きが…怪しい車に尾行されたり、重要な会議にも呼ばれなくなり…ある日突然、数名の男たちに襲われ、目隠しをされて拉致…。

全ては共産党内部の権力闘争による急進的スターリン主義者が行ったこと…秘密警察による不当逮捕、大粛清の一環です…。

そしてこの日から始まる22ヶ月間の壮絶な拷問…。

逮捕の理由は…西側のスパイ行為…トロキスト・グループのリーダーとして行動したという罪…全てはでっち上げ…嘘の供述(告白)を植え付けるのです…『DAU』を想起します…。

トイレも無い独房…
« Marches! »(歩け!)という命令で独房の中を歩き続けなければなりません…。

« Manges! »(食べろ!)の合図で食事にありつけますが…一口食べると取り上げられます…。

« Vous pouvez dormir maintenant. »
(眠っていいぞ)と優しく声を掛けられますが…横向きで寝ることは許されず、常に仰向け…就寝中にいきなり…« Debout! » (直立! )と立たされたり、ドアを激しく叩かれて起こされたり、水を浴びせられたり…悉く睡眠を妨害されます…。

少しでも反抗的になれば、目隠しのゴーグル(ジャケ写)をさせられ拷問室へ…とても地味ですが手を上げ屈伸を繰り返し、少しでも休むと水攻め…。

そして、時折お酒やタバコを与えてくれます…。

飴と鞭…ひたすら執拗に繰り返されます。


今作では妻リーズ役に実際の妻でもあるシモーヌ・シニョレ…また、物語の後半ではガリガリにやつれ、痩せ細ったイヴ・モンタンの役者魂の演技も見どころです…。

また、スターリンの写真や映像が時折カットイン…彼の狡猾さや非人間性も浮き彫りに…。

そして裁判の行方は…??

若者たちが書くグラフィティ…
『 レーニンよ、目を覚ませ…
やつらは気が狂った…』

人間の尊厳を踏み躙る者への怒りが表れた作品です
…。


✎︎ YouTube (仏語音声、英語字幕)ですෆ*
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.8
「告白」

冒頭、1951年のプラハ。スペイン内戦や第二次世界大戦中のフランスの対独レジスタンス運動に参加した外務次官のジェラール。ある日突然、秘密警察に逮捕される。独房と取調室、暗黒の世界、西側のスパイ、自白を強要、目隠し器具。今、冤罪事件を解く…本作はイヴ・モンタンが体重27キロ減らして挑み、コスタ=ガヴラスが、前作の「Z」の翌年の1970年に監督した1951年にチェコスロバキアで起きた急進的スターリン主義者による大粛清の中で最悪の冤罪事件とされているスラーンスキー事件を、事件の当事者の一人であるアルトゥール・ロンドンの手記を基に映画化したもので、原作はアルトゥール・ロンドンとリーズ・ロンドンである。本作は面白いことに、反スターリニズムにも関わらず撮ってる張本人のガヴラスを含め、夫婦揃って(イヴ・モンタンとシモーヌ・シニョレ)は共産主義シンパなのがウケる…。

本作は51年のチェコスロバキア共産党のスランスキー元書記長以下、14名の高官たちが、急進的なスターリン主義者たちによって突然逮捕され、22カ月間の監禁と拷問され、見に覚えのないスパイ行為の自白を強要された挙句、裁判で断罪され、11名が死刑になった作品である。残り3名も重労働月の終身刑を言い渡されたが、その後の政治情勢の変化により釈放され、名誉も回復されたとのことだ。本作は、事件の貴重な生き残りの1人アルトゥール・ロンドンが、妻と共著で発表した体験記を映画化したものである。この映画を見るとつくづく人権弾圧している中国、ロシア、北朝鮮を思い浮かべる。昔から変わらず、ゲルマン民族優秀さを説いたヒトラーのドイツナチズム、プロレタリア独裁を挙げたソ連や中国の社会、共産主義と言うのは今もなお健在で、内部告発を描いた強烈な1本である。

さて、1951年、チェコスロバキアの首都プラハ。外務次官のジェラールは突然何者かに連行され、拉致されてしまう。睡眠も食事も与えられず、拷問を受け、見に覚えのない反逆行為の自白を強要される。何ヶ月も執拗に続く訊問に対し、徐々に否定する気力をなくし始めるジェラール。次第にこの陰謀が彼を抹殺しようとする急進的なスターリン主義者たちの罠であることに気づき始めるのだが…と簡単に説明するとこんな感じで、先ほども述べた主演のモンタンは27キロも体重を減らし、不眠不休の状態で過酷な拷問に耐え続けた主人公を迫真の演技で披露している。冷戦下、鉄のカーテンに閉ざされていたチェコの恐るべき内幕を徹底的に暴露し、人間の自由と尊厳を踏みにじる政治体制を鋭く告発した社会サスペンスドラマの傑作として有名な1本だ。恐るべき弾圧を追求した監督の真実は一体どこにと言う信念が画面から感じ取れる。どうやら映画のラストには、その侵攻に抗議する民衆の映像が急遽付け加えられて、よりアクチュアリティを増させているようだ。

いゃ〜、かつてのチェコスロバキア社会主義共和国の隣接するポーランド(一度国が崩壊している)やハンガリー、東ドイツ等とともに、ソ連のスターリンを頂点とする強力な政治、経済システムに組み込まれたことを思い出す。チェコの政治家による悲劇、共産主義が台頭した第二次大戦中のドイツナチスとの激しい抵抗活動を続けた民族、彼らの救いの思いが本作にはある。この作品でモンタンが主演男優賞とかを特に受賞してないのが驚きである。前作の作品の主人公もしているが、初っ端に殺されてしまうため、映画にはほとんど出てこないにもかかわらず、本作はほぼ画面に出尽くしている。なのにもかかわらず、受賞していないのが残念だ。本作の主人公を演じた彼の全存在を通じて息の吸い方まで演じているかのような役柄は見事なものであった。あの氷のバケツをかぶせられたり、手首を締められたりかなり体当たりの役をしていて、肉体的にも精神的にもかなりきつかったと思う。
コスタガヴラス2本目。
ここだと低評価のミッシングの方が面白かった。
イヴモンタンがひたすら虐められる映画。
ジャケのインパクトとは裏腹に地味です。

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