Bobsan

リーインカーネーションのBobsanのレビュー・感想・評価

リーインカーネーション(1975年製作の映画)
3.7
「赤ちゃんよ永遠に」のマックス・エーリッヒ原作脚本なので、濃密な人間ドラマが堪能できるオカルト映画ですね。
キャラクター設定や配置が的確なので、ホラー映画的な派手な見せ場はなくとも最後まで飽きずに観られるのはさすがの手腕といったところでしょうか。
ただひとつ難点があるとすれば、ジェフがピーターに転生してマーシャに再び接近する理由がいまいちわからないところです。
例えばジェフが自分を殺したマーシャに復讐するという明確な目的があり、ピーターの人格を乗っ取って襲いかかるなどの展開になればオカルトスリラーとしてもっと盛り上がったのではないでしょうか。そうすれば、最後にマーシャがピーターを殺してもまた転生して別の人間になって現れるかもしれない。しかもその時はジェフとピーター二人分の怨みを買っていて二倍やばい、という余韻を残して終わる事ができたのではないでしょうか。
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