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顔役暁に死すのotomのレビュー・感想・評価

顔役暁に死す(1961年製作の映画)
5.0
弾痕に続いて久々。ニーチェの言うところの超人レベルな加山雄三。これだけの苦境でありつつ、肝が据わりまくりな上に軽やかな身のこなし、変顔の応酬と人間離れしとる。絶対的主人公を軸に展開する対立と犯人探しの実に良く出来た筋に、電話に手やらの岡本喜八的切り替わりも芸術的で娯楽作品の域を軽く超えとる。メルヘンな状況をわざわざ作ってからの『子供の時間は終わりだぜ』のシビれるやつからの一連の展開が最高。ミッキー・カーチスの手術代は合計幾らになったのか。
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