このレビューはネタバレを含みます
犯人の遺留品は当時さほど普及していなかっただろうし、斬新だったんだろうな。 ラストシーンといい、斜めカットの多用といい、名画『第三の男』を意識した映画作り。その名画を知っている人には、このラストにはニヤリとさせられる。
並木道で、ヒロインが道中で待つ男を無視して通り過ぎる『第三の男』の有名ラストシーン。 本作では、追ってくる恋人(渡辺文雄)の足音に、嬉しそうにほくそ笑むヒロイン(小山明子)。こういうハッピーエンドなラストもいいなぁ。
追いかけてきてくれた恋人の足音を聞いた小山明子の微笑み。最後の最後に少し心が救われる。小山明子の好演!