は

八日目の蝉のはのレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
4.5
個人的には邦画最高傑作。なんで今まで観てなかったんだろう。
原作からはだいぶ端折られてるみたいだけど。充分。
「あなたは何者」親、子、男、女の定義とは、自分と他者との関係性の上で変わり、成り立つこと。そしてそれに悩み苦しむこと。
全員が世間的に言えば、過ちを犯しているのに、どこかで「私は悪くない」と思える場所で「あなたは悪くない」と言う人に出会い、生きていた。

キャストの演技も最強だった。特に女性キャストがドンピシャ。
平成のティーンエイジャー役といえば井上真央は間違いなくナンバーワン。井上真央と永作博美は当時流行っていたというイメージだけど、実力があったことは確か。
甘貴美子、吹雪じゅん、市川実日子が傍を固めるのも気持ちいいくらいハマってた。
一番良かったのは小池栄子。距離感がおかしいのにどこか心開いてしまいそうになるキャラクターの人柄を、少しのセリフからその経験と孤独から裏付ける演技をしてた。
は