あさか

八日目の蝉のあさかのネタバレレビュー・内容・結末

八日目の蝉(2011年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

中高生の頃に一度観たけど、久々に。
敢えて被害者側の両親の様子よりも、犯人側の生活にスポットを当てて長く描いてるのが印象的。
どう考えても許せない行為だけど、既婚者の男に都合のいい嘘で騙され、子供まで孕ったのに下ろしたことで一生妊娠できない身体になり、どうしようもない絶望感と孤独感から赤ちゃんの存在に吸い込まれるように救いと癒しを求めて、止められなかったのだろうなという印象。。行けるとこまで、できるならずっと夢を見ていたい。。そんな逃避劇。

そしてその子供が、人間不信になって愛し方が分からない状態から、最後にちゃんと自分のお腹の子供を愛せたところでクライマックスを迎えるのが、この作品での唯一の希望の光に感じた。
あさか

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