こーた

八日目の蝉のこーたのレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
3.8
果たして少女は幸せだったのか?視聴者にどう思うか問われている気がした。キワコがやったことは許されないこととは言え、目一杯愛情を注ぐ姿はまさに母親だった。少なくとも4歳までの時点では少女は幸せだった様に映る。しかしその後の人生ではその事件が、実の両親との関係や彼女自身の生き方に禍根を残すことになる。
終盤の回想旅行を通して蘇るキワコとの想い出は、エリナにとっても失っていた愛情を取り戻すことになり、我が子を育てる決意につながる。
原作が小説なだけに、八日目の蝉や魂の会話もそうだけど、設定やセリフのチョイスが秀逸だった。小豆島綺麗だなあ。
こーた

こーた