永作博美さんの哀しみを押し殺したような表情の演技がとにかく素晴らしかったです。
別れの号泣シーンはぽろぽろもらい泣きしながらも美しすぎる嗚咽に魅入ってしまいました…なんてピュアで透明感のある涙なんだろう、と。
描き方によってはとんでもなく批難されかねない作品だと思うのですが、誰かに責任の所在を問う気持ちにはとてもなれなかった。そこを描きたいのではないことは云わずもなが、それほどに純粋な愛が描かれていました。
けれどやはり、それはフィクションだからなのでしょう。実の母親が半狂乱になるシーンが何度も出てきますが、そうなりますよ…うん。実像、身勝手な人さらい事件でしかないのですから、。
ラストシーンでかおるの放つ台詞がとても良かった。
複雑すぎた人生すべて受け入れて、まるで本当の自分を見つけて取り戻したかのような清々しい表情に救われました。
小豆島、行ってみたいな。