ソーシャンク

イレイザーヘッドのソーシャンクのレビュー・感想・評価

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)
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鑑賞中の俺「デヴィッド・リンチ、あんたどういうつもりだよ……」

ノレた奴もノレへんかった奴も、落とし込めた奴もそうでなかった奴も、多分これだけは頭抱えたってシーンが各々あると思う。俺におけるそのシーンが俺にとって強烈すぎて、他のことはあんまり覚えてない。凄かった。緊張と緩和の一種ではあると思うけど、この笑いというか面白さはなかなか他では体感できひんと思う。故に言語化が叶わない…。フリに対して盛大なオチって訳でもないし、こぢんまりとしたものでもないし、かといって奇を衒った感じでもない。シュールって言えばまあ簡単やけど…、とても不思議な感覚。

あとは隣人女性が暗闇から現れるシーンね。俺が今まで観た映画の女性を撮ったショットの中で五指に入る美しさ、と怖さ。凄い。

ただ鑑賞前に「カルト映画の金字塔!」と思いすぎたのが良くなかった。街裏ぴんくが「地下〇〇とは人から言われるもので、自分で名乗り出すと一気に格が下がる」的なことを言っていたけど、それに近いものがある。それがたとえネガティヴなものでないとしても、色眼鏡で見るのは余計なことしかないな。