ダンクシー

暗殺者の家のダンクシーのレビュー・感想・評価

暗殺者の家(1934年製作の映画)
3.4
巻き込まれ型サスペンス。邦題では暗殺者の家。このタイトル変更、個人的には好きだけどなぁ。このセルフリメイク版の方がクオリティも高くなって面白いと聞くけど、気になるなぁ。
設定がちゃんと作り込まれまくっているから、それらが後々どんどん効いてくる感じが巧いなぁって思った。誘拐サスペンスって相手の正体が分からないままどう助け出すのかっていうスリルがあるからいいよねぇ。メモとか電話とかやっぱりこれぞサスペンスって感じがした。それと、椅子の投げ合いがシュールで面白かった。

クラシックの演奏に合わせて暗殺するってアイデアが、洒落てるし環境をうまく利用出来てて良き。シンバルが合図だから観客もジルと同じくらい緊張感を感じる作りになっている。こういうシーン、結構真似されてるような気がする。

終盤の熾烈な銃撃戦は、銃を持たない英国警官がカウンターでやられていくのもしかり、反撃に出るのも見応えがあった。双方が殺られるシーンは毎度意外とあっさりしてたけどね。それと結構長くて中だるみしてた印象…笑
白黒と画質の悪さも相まって何回か誰が誰だか分からなくなった瞬間があるけど、ピーター・ローレはオーラ凄くてずっと分かったなぁ…。
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