Ryu

EAST MEETS WESTのRyuのレビュー・感想・評価

EAST MEETS WEST(1995年製作の映画)
3.4
岡本喜八監督によるサムライウエスタン。
アメリカにやってきた日本の使節団。現地の銀行に預けられようとしていた3000両の小判が強盗団により強奪されてしまい、通弁見習いに扮していた水戸浪士の上條健吉はこの強盗により孤児となってしまった少年 サムと共に、下僕の為次郎は現地で出会ったインディアンの娘 ナンタイと共に強盗団を追う。

同じような西部劇の世界に侍が放り込まれる作品としては、三船敏郎、チャールズ・ブロンソン、アラン・ドロンの「レッド・サン」を観たことあったのですが、これは海外の監督の作品。今作は日本の監督の作品なので、侍要素がどんな感じになるのかちょっと楽しみにしていたのですが、ほとんど西部劇要素が強かったです。せっかく真田広之もおるんやし、もうちょい殺陣とか見たかったですかね。
ストーリーの方はまさに珍道中って感じで雰囲気もだいぶ緩〜い感じでおもしろおかしい作風でした。3000両の行方とか仇討ちとかもうどうでもよかったかも(笑)。序盤に勝海舟やジョン万次郎、福沢諭吉が出てきたり、桜田門外の変の言及などがありましたが、そんなのもいっそとっぱらってもよかったんじゃないかと思いました。その分もっともっと撃ち合いに斬り合いが見たかった。
主人公の真田広之は超絶かっこいいんだけど、竹中直人が竹中直人しすぎていて主役を完全にくっていたましたね(笑)。この人のエネルギーはホント凄まじいです。序盤しか出てませんが、仲代達矢、岸部一徳もハマってましたねー。
監督の西部劇好きはわかるんですが、せっかく日本人が撮ってるんやからもうちょい時代劇×西部劇を組み合わせた感じでもよかったんじゃないかと思いました。
Ryu

Ryu