クリ

キートンの探偵学入門/忍術キートンのクリのレビュー・感想・評価

5.0
天才がいた。
虚構と現実を活かしたプロット、奇術師メリエスを彷彿とさせる映画内映画のシーン、香港アクション映画さながらの大スタント、かと思えばボンドカー並の車の登場。
非常に奥行きを感じさせる空間の使い方に、チャップリンの分かりやすさとは一味違う、こ洒落たギャグ。
一つ一つの要素が完璧に研ぎすまされているのがよく分かる。
そしてあのシニカルな笑いを誘う「ストーンフェイス」である。
こんなエンターテインメントは観たことが無い。
否の付け所も無く、これこそ自分にとって完璧な映画だ。
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