桃子

キートンの探偵学入門/忍術キートンの桃子のレビュー・感想・評価

4.4
「命がけ」

「去年鑑賞した映画を、なんとか年内に全部レビューを書こう」キャンペーンを絶賛実施中。とはいえ、1年前に見た映画を鮮明に覚えているわけがない。この映画もそういう映画のひとつである。
たまたま家にDVDがあったので、それを見た。いつどこで買ったのかも記憶にない。しかたがないので、撮影裏話を見に行った。すごいのを見つけた。「キートンが色男を尾行する途中、汽車の上を走って給水塔に掴まり、大量の水を浴びて落ちるシーンではキートンの首の骨が折れてしまった。しかしキートンはこの時頭が痛いと思っただけで、骨折が発覚したのは1年半後であり、その時には完治していた」首の骨を折ったのに医者にも行かず放置して完治していたとは驚きである。もしこれから見る人がいるのなら、是非とも水を浴びて落ちるシーンに注目してほしい。臨場感が違うかも。
それにしても、スタントまで全部自分でこなしていたキートン、本当に身体を張って、というより命をかけて映画を作っていたんだなあと驚愕する。一つ間違えば即死なのに。
この映画では、キートンは映写技師の役を演じている。映画を上映するシーンも出てくる。映画の中の映画という入れ子状態をうまく利用しているのが面白い。
桃子

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