広島カップ

キートンの探偵学入門/忍術キートンの広島カップのレビュー・感想・評価

3.0
私が映画を観る際に"映画は目で観るもの"ということを大切な基本路線として敷いているのは、やはり子供の頃にチャップリンを始めとしたサイレント映画を観ていたことによるものだと自分では思っています。
映画は総合芸術であることは理解していますが音楽や台詞やその他の作品の構成要素よりも何よりもダイレクトに目で観て解ることが映画では優先されることなのだと思っています。

ウディ・アレンも真似した映写技師の主人公自らが映している映画の中に入ってしまうというストーリーの本作。
映画の中に取り込まれたバイクに跨がった主人公のアクティブな展開を観ているとこういうのが映画だなと感じてしまいます。
前半に多かった字幕に頼ったスタティックな会話の場面はやはり少し退屈。
会話の場面があるから余計にアクションが際立つのかも知れませんが、1920年代当時の観客もおそらく後半のバイクの場面にヤンヤの拍手を贈っていたのではないでしょうか?
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