Haruki

ウィンターズ・ボーンのHarukiのレビュー・感想・評価

ウィンターズ・ボーン(2010年製作の映画)
4.6
ミズーリ州の高原に住む17歳の少女が、家と家族を守るために逞しく生きていく姿を描いたヒューマンサスペンス。

閉鎖的な社会の中で、家族を守りつつ父を探す主人公の姿からは静かな激情と葛藤が伝わってきて、観る者の胸を震わす。

ヒルビリーと呼ばれる人々の暮らしを背景にした物語には、独特の緊迫感が感じられる。

彼らは血縁と姻戚関係によって強く結ばれ、独自の掟によって身の回りの社会を統率し制御している。
その社会に属しながらも主人公は家族を守ることを優先していく。

ジェニファー・ローレンスとジョン・ホークスの演技は素晴らしい。
特にジェニファーは今作が映画初主演作だが、私的にはキャリアハイな気がする。
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