バンバンビガロ

ウィンターズ・ボーンのバンバンビガロのレビュー・感想・評価

ウィンターズ・ボーン(2010年製作の映画)
4.0
デブラ・グラニック監督はドキュメンタリー的な撮影と説明的描写を不親切に感じるギリギリのところまで控えた物語で説得力のある映画を作るのがうまい監督であると思う。
地縁・血縁に基づく掟をベースにしたコミュニティで展開される殺伐とした物語はマフィア映画的な空気感がありつつも、地方の高原を舞台にしているところで因習村ホラーのような怖さも出ている。
ハードボイルドでかなりひりついた展開が続く映画で特に父親の死体を引き上げようとする場面は背筋に冷たいものが走り、息をのむような緊張感がある。
ヒルビリーを題材にした映画で随所にカントリーミュージックが使われているがカントリーミュージックをここまで不穏に響かせる映画も珍しいかもしれない。
バンバンビガロ

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