たけp

ウィンターズ・ボーンのたけpのレビュー・感想・評価

ウィンターズ・ボーン(2010年製作の映画)
4.0
すごい静かなオープニング
自然が豊かな場所だけど貧しい生活をしてるんだと見てる側に伝わる
そこに保安官が父親を裁判に出廷させないと担保になってる家と森を取られると伝えて物語スタート

主人公のリー(ジェニファー・ローレンス)が奨学金目当てで軍隊の面接を受ける場面がある
アメリカで貧しい家に生まれた場合、軍隊に入って奨学金で大学に行くことでしか人生を変えられないと聞いたのを思い出した
(リーは大学に行く目的ではないが)

父親が薬の売買で捕まったのが原因だけど、こんなところに生まれたなら違法なことでもしなきゃ金稼げないよなと同情する面もある

叔父のティアドロップ(ジョン・ホークス)もいい人なのかと思いきやムカつくことがあると相手の車のフロントガラスを割ったり、やっぱろくでもない人間だなあと実感
アメリカの田舎って「家族」「一族」のつながりって強いんだなあと思った

湖のシーンでメラブ(デイル・ディッキー)の「片腕だけじゃ死んだ証拠にならない」って冷静さとヒトデナシ具合を表した絶妙なセリフ

大きな盛り上がりもなくずっと静かに進んていく映画だけど、見終わったときに心に残る映画
たけp

たけp