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旗本退屈男 謎の大文字のmitakosamaのレビュー・感想・評価

旗本退屈男 謎の大文字(1959年製作の映画)
3.1
うはははは退屈の虫が騒ぎ出し追った!天下御免の向こう傷!旗本退屈男の25作目とのこと。
舞台は江戸を離れ京都に。薩摩藩島津家に関わる陰謀を早乙女主水之介が解決する。

京都の治安維持を守る所司代の大和守(やまとのかみ)に山形勲。ご禁制の密貿易などで私腹を肥やす。大和守主導の下で、島津家の菩提寺とで帝を担ぎ出し、幕府転覆・大政奉還を目論もうと画策する。

まさか綱吉の時代設定で大政奉還をネタにするとは思わなかったわ!

島津の菩提寺が、屋根瓦を鉄で作り火縄銃の弾用に備蓄しているとか、石灯籠を火縄銃の的にして練習しているとか面白すぎ!
タイトルの大文字とはもちろん京都の大文字焼きのこと。寺との遣り取りで手旗信号でサインを送り、一斉蜂起の合図が大文字焼きなのだ。でも昼間に大文字焼きってあんまり目立たないんじゃないかなー???

そして今作は主水之介の子分である木場の彦六(堺俊二)がかなり有能だ。敵陣に入り込んで巧妙にスパイ活動する。おっちょこちょいキャラじゃない。

そしてなんやかんや歌右衛門が締める。もう着流しの派手さも金ピカに極まってるし、演技もひときわ濃い。ラストは僧兵らを相手に大立ち回りで凄い豪華だ。
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