のんchan

穴ののんchanのレビュー・感想・評価

(1960年製作の映画)
4.8
これは凄いものを観た‼️
61年前の製作、フランス🇫🇷の誇るジャック・ベッケル監督の遺作❗️やっぱり超が付く有名作は観るべきですね🌟

原作は1947年に起きた脱獄事件の実行犯の1人ジョゼ・ジョヴァンニが書いた小説。
脱獄もので実話、そりゃ誰でも興味深々で見守ってしまいますよね😆

ラ・サンテ刑務所でもとりわけ厳戒な牢獄の一室で繰り広げられる展開にただただ感心し、驚き、面白さで132分があっという間‼️

仲間意識の強い4人は前から脱獄計画を進めていた。そこに新人1人が加わった事で雰囲気が変わって行く...

ロラン:実際の脱獄囚ジャン=ケロディがそのまま出演❗️3度の脱獄歴がある。役者のように演技も巧いので本当にビックリ😮

マニュ:小説の作者ジョゼ・ジョヴァンニの役。いかにも賢そうで猜疑心が強い。

ボスラン:最年長で神父というあだ名を持つ穏やかな人物。

ジュオ:女好きで母親思い。

ガスパール:新人。イケメンで人柄が良く所長から一目置かれている。

脱獄劇ではあるが、脱獄をテーマにしつつ、その裏側で蠢く人間心理を細かく映し出しているのが魅力✨

5人は床に穴を掘り続け、地下の下水道にまで通じる。ある晩、マニュとガスパールの2人は刑務所外のマンホールへと到達する事に成功するんです👏そのまま2人だけで抜け出す事も可能なのに...ちゃんと戻るんです、偉い😁

もうそこからは心理劇へ展開して行きます。
様々な思いが秘かに蓄積されて行き、ラストの圧倒的な描写で観る者は驚嘆させられます😮


古い作品、フランス作品を避けがちだったけど、これは文句なく名作でした🌟
映画好きで未鑑賞の方には絶対的にお勧めしたいです❣️
のんchan

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