まみこwith餅さま

穴のまみこwith餅さまのネタバレレビュー・内容・結末

(1960年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

往年の名画鑑賞であります。

当時のフランス刑務所が意外と人道的で

狭いし快適とまではいかなくても

気の合う仲間たちとの寮生活みたいに描かれていて驚いた。

楽しそうですらあった!(トイレは除外🙈)

囚人服もないし、看守からの暴力もない。

差し入れの食品を皆で食べたり

強制労働もなく、ほぼ自由時間。

煙草も🚬OK!

水道の不具合を修理にきた配管工に

私物を盗まれ、看守長に苦情を言うと

配管工を引き渡してくれる公正さ!

そんな中で脱獄計画を進めるわけですが

手際の良さや段取りよりも

一番驚いたのは、

モデルになった脱獄犯が堂々と登場してること!しかも技術指導まで?!😱💦

色々驚きましたが、名作と言われる所以がわかる見応えでした。

あービックリした!!!😅


***勘違い*** 

冒頭の人物が原作者かとおもったら、これは仲間だった人! 作中にロラン役で登場。原作者をモデルにした役は誰なんでしょうね?ガスパール?
そして、実際にはどう決着したのかな。


✨✨✨😎✨👀✨😎✨👀✨✨✨

😎ガスパールについてもう少し😎

映画内では、妻の妹に手を出し、妻とのトラブルで収監された設定。

とんだ人タラシで、子供の頃から欲しいものは何でも手に入れてきたエゴイスト。

仲間として受け入れてくれた彼らを告発して、所長に放免の手配を依頼する。

誰からもいい奴だと言われる好青年の内面は、卑怯でモラルのない醜悪さ。

事がなった際には、関与を否定するも、
自分だけ厚遇されているのを受け入れて終わる。

映画内のガスパールも大概やな奴だが
原作者はさらに厚顔不遜。

強盗殺人の死刑囚でありながら、

恩赦で自由を得て、

その体験を元に小説、脚本を書き、ヒット!

果ては、アラン・ドロン&ジャン・ギャバンの

『暗黒街のふたり』の脚本・監督になったというから驚く!

何人も殺めているのに自身は80歳までスイスで過ごしている。

ホントに悪運の強い、パワフルなヒトだ。

近代日本で似たヒトとして、安部譲ニを連想した。彼は殺人まではしていないと思いますが……大ヒットした『塀の中の懲りない面々』では、映画冒頭に出演してましたからね!

事実は映画・小説より奇なり!

あと、なぜか『穴🕳』ってタイトル多いですね?!
昔、同名のスナックがあったことを思い出しました。
不思議な人気ワード….?!

そういえば私の大好きな漫画家、塩川桐子先生の著作にも『ふしあな』という作品があります💕
絶版ですが超名作なんですよ!再版希望❣️