SunO2

パリでかくれんぼのSunO2のレビュー・感想・評価

パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)
4.0
『彼女たちの舞台』のスピンオフ的な、『北の橋』的なバイクに乗る女が主役のリヴェット全部載せ定食。劇場の音がデカめで低音が足下から伝わってきて感動。バイク便の事務所の裏、舞台装置作ってる工房の音もイイ。思えば人物配置の中心にアンナ・カリーナがいて多分他の人だとニュアンスが大分変わる。いきなり歌い出したりして笑いを誘うがミュージカルごっこをしてたヌーヴェルヴァーグ(というかゴダール)への何か的な感じか。ロメール映画のロケ地でもある公園でのミュージカルシーンの終わり近くランニングしてる人がフレームインしてくるところは偶然か演出か。カードを引いたら〜の辺りは自嘲的に感じた。全てはゲームに過ぎない、というスタンスに対する自嘲。それでも全てはゲームに過ぎないという。ラストのロランス・コート(二の腕が素敵)の疾走が爽やか。
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