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ナイト・アンド・ザ・シティのoden8のレビュー・感想・評価

3.0
あなたが走る理由は?

大好きなロバート・デ・ニーロ演じるハリーは、なんとも怪しすぎる弁護士。
そんなかれは、自身がプロモーターとなりボクシングを開催しようとする。
その為に、資金を調達しようと東奔西走する。

今回のロバート・デ・ニーロは、とにかく適当で口だけで生きている様な人間。
一度口を開けたら呼吸をするのも忘れたかの様に喋り続ける。動くのは口だけではなく、コメディアンの様に身振り手振りを交えて。

ハリーは、元来は頭がキレるはずなのに…如何せん根性がよろしくない。
彼はお金に取り憑かれているのだろう。
彼の姿は実に滑稽に映る。
何故なら…彼の辞書には、"誠実"という項目が欠落しているかの様やから。
でも、手放しでは笑えない。
僕にも経験があるが、何をやっても上手くいかなかったり、しっくりこない時はあるからだ

そんな自分と事態から脱却したかったんだろう…。
その仕方を、彼は知らなかったのかもしれへん。

己を知り、己を受け入れ、行動を改めなければ人や事態は変わらない。
取り組む物事や誰かが自分を変えてくれる訳ではない。
キッカケを活かすも殺すも己次第なのだろう…きっと。

物語は、ハリーの口調の様に動き出したらノンストップ。テンポはいいが、深みがない。
僕の心の中を颯爽と荒らして過ぎ去る嵐のようでした。
滑稽なロバート・デ・ニーロが観れたので満足。

cast(役者·キャラ) 4
story(物語) 2.5 
architecture(構成) 2.5
Picture(映像) 3
acoustic (音) 3
22-136
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