備前長船

ブラックブックの備前長船のネタバレレビュー・内容・結末

ブラックブック(2006年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ポール・バーホーベンと言うとラジー賞ってイメージですが、今作は評価高いです。
世間の評価がどうだろうと「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣」「ロボコップ」「トータル・リコール」「スターシップ・トゥルーパーズ」とか好きです。
量産されるナチものの中ではちょっと異色です。
舞台がオランダなのと、時期が終戦近くなのです。
オランダのレジスタンスとレジスタンスに協力するユダヤ女とナチと複数の勢力が活躍し、しかもナチのなかでも争っているという三つ巴どころか四つ巴の話なんですが、話が分かりやすい。
ここがポール・バーホーベンらしい。
彼の作品はいつも分かりやすくて助かります。
ポール・バーホーベンにしてはお堅い映画ですが、ところどころすごくポール・バーホーベンらしさが出てきます。
主演のカリス・ファン・ハウテンには同情したくなるほど大変な思いをします。
最後のチョコレートを使った伏線の回収は面白い。
さらに最後のどんでん返しもいい。
144分とかなり長めの映画ですが、最後まで飽きずに見られました。
でもハリウッド資本の映画ではないようでちょっとマイナーなのが残念な作品です。
備前長船

備前長船