Nana

ブラックブックのNanaのレビュー・感想・評価

ブラックブック(2006年製作の映画)
3.6
ロボコップの監督ポールバンホーベンが祖国オランダで作ったドラマ。
第二次世界大戦中のオランダを舞台に、ユダヤ人女性のサバイバル&サスペンス&ラブと盛りだくさん。
主演はゲーム・オブ・スローンズのメリサンドルの人。本作でもキレイなおっぱいをバンバン出してました(*≧∀≦*)

物語の始まりはイスラエルのコミュニティ、キブツに行ったオランダ人観光客の女性が、古い知人を見つけるところから始まる。
「どうして、ここに?」
「移住したの、いろいろあって」
…で始まる回想シーン。
ナチスから身を隠した隠れ家から、逃亡しようとした船から、レジスタンスの活動中…といつも大ピンチに遭遇しながら、絶対助かるエリスの活躍にドキドキ…
そして敵のはずのナチスの将校とのロマンスや、裏切り者の正体など、メロドラマっぽいけど見応えがありました。

戦争中はオランダで苦労したバンホーベンならではの、人間の嫌な部分や、時代の流れで変わる人たちの愚かさが描かれていて、面白かったデス。

悪役の1人フランケン(名前が既に)が、欲深いし冷酷だしずる賢いしヤラシイのに、ピアノが弾けて歌もうまいってのが、悪役マニアの私にとって、新しい気に入りキャラでした。

最初に出てきた観光客のオバサンの、若き日のはっちゃけぶりもなかなかで、最後まで観てからもう一度最初のシーンを見直しました。
みんないろいろあったのね…

タイトルのブラックブックが、最後の方まで出てこないけど、見てると何となくオチが分かるから、ミステリー的にはイマイチ。
でもエリスの人生がドラマチックで最後まで楽しく観られました。
メリサンドル金髪だとなかなかキュートね。
Nana

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