円柱野郎

ブラックブックの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

ブラックブック(2006年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ポール・ヴァーホーヴェン監督らしいエログロな演出も見られるけど、でも本筋である戦争ドラマとしてかなり気合いの入った作品になってました。
やはり自身の戦争体験もあって思い入れがあるんだろうね。

ストーリーは“色気で将校に近づきスパイする”というのが本筋なんだけど、案外早く、中盤には将校に看破される。
こんなに早くバレてどうなるのか?なんて思いもしたけど、それでもグイグイストーリーを引っ張っていく展開は上手かった。
ただ、どんでん返し的な展開は多いものの不思議なことに驚きが少ない。
というのは基本的に誰も信用できない(序盤でそう台詞にも出てくる)世界だと刷り込まれているからなのかなあ?

どんでん返しにしてもそうだけど、後半の小道具に至るまでちゃんと序盤で伏線を張っているところがニクいね。
そういうところを丁寧にやっているので、この話に観客が入り込めるのでしょう。
まあ、疑問点と言えば、ワナがあることを知っている人物がそこに行ったのは…?くらいかな。
(弾が当たらない自信があった?w)
円柱野郎

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