木根尚登原作の小説をアニメ化した、日本語を理解し喋る犬“ユンカース”と少女の友情を描いた珠玉の作品。
共働きで忙しい両親を持つ小学6年生のひろみ。寂しい彼女を励ますのは、人間の言葉を話す飼い犬のユンカースだった。
ある日ひろみは、片思いしている家庭教師の圭介に婚約者がいたことと両親の離婚話を知ってショックを受ける。
そんな彼女にユンカースは、自分は3回だけ奇跡を起こすことができると言う…
なかなかソフト化もされず、劇場公開も小規模短期間と中身の良さのわりに異常に知名度が低いという不遇の名作。
いわゆる両親の前ではしっかりしたいい子を演じる(アダルトチルドレン)6年生のひろみと人間の言葉を話すミニチュアシュナウザー犬のファンタジー。
ストーリー自体は少女の淡い初恋と両親の離婚と、命に関わるような大事件は起きずたいへん地味なもの。
絵柄も最近のアニメみたいな目ぱっちり美女、イケメンでもないため、最近のアニメ慣れしてると違和感も。
ただ限られた予算で、色合いや人物の動き、表情は工夫されており、アニメ映画としての質はたいへん高いものがあります。
TMNの木根尚登原作ということもあり色めがねで見られがちですが、「セーラームーン」や「ケロロ軍曹」の佐藤順一監督、脚本が「天までとどけ」の布施博一ということもあり総合的な完成度はジブリアニメに匹敵するのではと…
大事件は起きませんが、とにかく出だしから笑ってほほえましくて、そして、しんみりして泣けるという( ;∀;)
家族で楽しめる派手さはないけどほっこりファンタジーとして「となりのトトロ」みたいなのをイメージしてもらえれば(^.^)
老若男女楽しめる映画ですが、特に家族で観ることがお勧めの1品です。
似たような境遇の子どもや親が観ると終盤号泣するかも知れません( ;∀;)
誰にでもお勧めできるアニメ映画なのですが、唯一にして最大の問題はレンタルが存在しないのでは?ということです(;゜∀゜)※過去、どのレンタル屋でも見かけたことがない…
ただ購入してもハズレない作品だと思っています♪おまけにサントラもついてくるし。
音楽もレベル高く、終盤の挿入歌は泣きそうになります。
とにかくユンカースがかわいくて、わんこ好き、もしくはしっかりした作りのいいアニメが観たい方にお勧めです(^^)
P.S.正解はないですがユンカースの正体はアノ人ではないかと。話したいけど周りで嫁以外観てる人がいない…