本日の一本。
もはや主役はバットマンではない。ダークナイトもそうだがバットマンを蚊帳の外に追いやってと話が成立するのホントスゴいと思うし、他のアメコミ映画と一線を画すことが改めてわかる。
コブルポッドはまぁ当然出自からしてヤバいヤツなのはまだしも、キャットウーマンも相当にイカれていた。サイコポップの世界観と共にティム・バートンを満喫できる。後半からどんどんペンギンの描写ばかりになりバットマンの登場が最低限のものになっていく。ワーナーからアクションシーンとガジェット入れろと言われて仕方なく出しましたみたいな投げやり感すら醸し出している。(でもマルチロックオンできるバットラングはめっちゃほしい)
ただしバットマンの一つの世界観として登場人物全員頭のネジが抜けているので、そう考えると今作は一般人のけ者にして市長やらアルフレッドやら普通の人に見える人までみんなどっか変人なのは素直に評価出来る。
最後のペンギン軍団がめっちゃカワイイ。そこを含めてティム・バートン作品だなと暗さの中にポップカルチャーな印象を感じ取れる佳作。
(キャットウーマンの自宅の「HELLO THERE 」から「HELL HERE」になるの良かった。ジョーカーのネタここからだったんだとちょっぴり嬉しくなった。「Don't forget smile」→「Don't smile」)