このレビューはネタバレを含みます
”HELL HERE”
ティム・バートン版バットマン第2作。
前作からの正式な続編であり、セリーナ・カイル/キャットウーマンとオズワルド・コブルポット/ペンギンというバットマンシリーズを代表するヴィラン2名が揃い踏み。
本作のテイストもバットマン中心というよりはこのヴィラン二人の登場シーンが多く、バットマンはどちらかというと物語の進行役として存在している印象が強い。
✏️ペンギン大行進
あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!
バットマンが悪役のペンギンを打倒するヒーロー映画を見ていたと思ったら、ミサイルを背負ったペンギンの大群が街を襲うというB級映画も真っ青の奇天烈クライマックスシーンを見ていた…
何を言ってるかわからねーと思うが(ry
というわけで、前作同様バットマンの活躍そのものよりその他のシーンのインパクトにだいぶ救われている印象。
ドラマパートおよびアクションパートは前作の退屈さをほぼそのまま引き継ぎ、寝不足の状態で見たら夢の世界へまっしぐら。
ただ、それ以外のシーンはなかなか小粒揃い。
先述のミサイルを背負ったペンギンの大群がゴッサムシティの交差点に集うシーンのシュールさには思わず吹き出してしまった。
ちなみにあのペンギンの大群は、当時としてはまだ珍しいCG技術を投入して作られた。
CG隆盛の今見ても、特に違和感のないクオリティに仕上がっている。
ブルースとセリーナが織りなすロマンスの儚さや切なさは、前作ヒロインのヴィッキーとのそれ以上。
ヒーローとヴィラン禁断の恋の散りざまは、キュッと心が締め付けられる。
セリーナを演じたミシェル・ファイファーの怪演も素晴らしい。
特に彼女がキャットウーマンとして覚醒するシーン。
自室の家具や壁をまるで一心不乱に破壊していき、ハンドメイドのボディスーツをこしらえるまでの様は目が画面に釘付けになった。
彼女がどういう原理でキャットウーマンになったのかはいまいちピンと来てないけれど。
☑️まとめ
序盤~中盤までは前作と同じかそれ以下の評価になるところだったが、中盤以降のシーンでかなり巻き返してくれた作品。
物語の間の悪さがもう少し何とかなってくれればな…
あと、キャットウーマンの"9つの命"とは何かのメタファーなのか単に彼女が与えられた特殊能力なのかな。
最後にブルースが見た"黒猫の影"。
彼女はどこかで生きているのだろうか…
<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★★☆
📖物 語:★★★★☆
🏃♂️テンポ:★★☆☆☆
🎬2023年鑑賞数:22(5)
※カッコ内は劇場鑑賞数