ザ・フラッシュに向けて予習
ティム・バートン版バットマンの2作目。当時としては異質だった前作よりもさらに異質になった今でも斬新なヒーロー映画。主人公のバットマンがまともに描かれず、もはやペンギンとキャットウーマンが主人公みたいな映画。
最初からティム・バートンの世界観が炸裂。前作でもあったゴシックホラーに監督特有のダークファンタジー感を増し、サーカスなどのポップな感じも合わさってまるで雑多なテーマパークのような世界観。犯罪や精神病が主だったバットマンの持ち前のダークな雰囲気と絶妙な不協和音を生み出し、非常に悪趣味に感じられて面白い。こんなゲテモノみたいなのを有名アメコミの大作でやっちゃうところが凄い。
みんなどこか狂っていてその狂気がバットマン含めて交錯していく。それは前作でも同じだったが、ただ悪くてイカれてて感情移入できなかったジョーカーに比べて、本作は壮絶な経験をした敵たちであるからこそその狂気が悲哀を含むものになり、バットマンを描かなくてもちゃんとドラマになっていた。
めちゃくちゃ良いわけではないが、この世界観はクセになる。ミシェル・ファイファーのキャットウーマンは超セクシーで最高だった。美人すぎる。